医師の転職理由から見る、引き止められない不満とは

医師の転職は、給与や労働時間の話として語られがちです。ただ、ある調査では医師の76%が普段ストレスを感じており、その理由として医療スタッフとの人間関係(41%)、上司との人間関係(40%)が上位に挙げられています。給与や待遇の改善だけでは解決しない不満が、確かに存在します。
01医師の76%がストレスを感じている
ある調査では、医師の76%が普段ストレスを感じており、その理由として「医療スタッフとの人間関係(41%)」「上司との人間関係(40%)」が上位に挙げられました。別の調査では、人間関係に「不満」「大変不満」と答えた医師は13.8%、過去に人間関係の悩みを抱えていた医師のうち「自分が退職・転職した」と答えた人が23.1%でもっとも多かったという結果も出ています。
02人間関係の不満をどう見るか
人間関係に「満足」「大変満足」と答えた医師は62.6%と多数派ではあります。ただ、残りの一定割合が人間関係を理由に実際に転職に至っているという事実は無視できません。診療スキルや条件面がどれだけ良くても、職場の人間関係が理由で退職を選ぶ医師は一定数存在します。
03「引き止められない不満」とは
給与を上げる、当直回数を減らすといった条件面の改善は、病院側の裁量で対応できます。一方、特定の上司や同僚との人間関係、医局内の力学から来る不満は、条件面の改善だけでは解決しません。診療スタイルの違いと同様、人間関係の不満も、後から待遇で埋め合わせることが難しい領域です。
ヒポくんメモ給料を上げれば残ってくれる、って思われがちだけど、人間関係が理由だと、それだけじゃ引き止められないんだよね。しかも、この手の不満は本人からはなかなか言い出しにくい。
04採用側にできること
採用の段階でできることは、候補者が前職でどんな人間関係の中にいたか、なぜそこを離れる決断をしたかを、面接と前職の関係者への確認の両方から把握することです。医局のうわさだけに頼らず前職の評判を集める方法もありますが、人間関係の不満はうわさよりもさらに表面化しにくい情報です。
05よくある質問
Q. 面接で前職の人間関係について、どう聞けばいいですか?
「人間関係で困ったことはありますか」という直接的な聞き方より、「チームで意見が食い違ったとき、どう対応しましたか」のような行動ベースの質問のほうが、具体的な話を引き出しやすくなります。
Q. 人間関係の不満は、入職後にどう防げますか?
完全に防ぐことは難しいですが、配属先のチーム構成や、既存メンバーとの相性を事前に考慮することで、リスクをある程度下げられます。


